紀伊国屋ホール講演会

新宿紀伊国屋ホールの第105回 新宿セミナー @ Kinokuniyaでスマナサーラ長老が講演。サンガ新書『あべこべ感覚』刊行記念のイベントで、約400席の会場にもかかわらず大入りだった(9割くらいは埋まっていたかな?)。

「あべこべ感覚」に別れを告げて、幸福と安らぎを得る真理の道へ!
私たちは、「負けるはずはない」と戦っても、負けてしまって、悔しくなる。
生きることは楽しいのだと思っても、人生は苦ばかりで、満足には至らない。
「私は死ぬわけはない」と考えても、命には限りがあり、人間はかならず死にます。

つまり、事実と自分の想いは正反対、「あべこべ」なのです。
「私が思うから、それこそ事実だ」という理屈はなりたちません。

行為と結果の法則は人に自分の希望で変えることは不可能です。
そして、自分の悪行為の生き方によって、なおさら苦難に陥ります。
期待が外れたので、さらに悔しくなり、そしてまた、同じ道で戦ってしまうのです。
これが「あべこべ感覚」の結果です。

お釈迦さまは、「あべこべ感覚」を越えて、真の幸福と安らぎを得る方法を説かれます。
すべては無常であるということを知り、人生の悪循環を破れば、自然に行なう前行為の結果で幸福は流れていきます。
輪廻を乗り越え解脱に達する道を照らす、スマナサーラ長老の「あべこべ人生」脱却論!

講演と質疑応答あわせて90分弱と短かったが、「温暖化問題」への長老のストレートな見解が聞けて興味深かった。

くだんの『あべこべ感覚』も会場で先行販売された。月例講演会の内容に長老が大幅に加筆したもので、テーマが絞られているので、読みやすくて内容も頭に入りやすい。軽めの新書のフォーマットに見合った作品に仕上がっていると思う。サンガ新書もだんだん良くなってきたなぁ。

昭和三十年代主義―もう成長しない日本

昭和三十年代主義―もう成長しない日本

浅羽通明『昭和三十年代主義―もう成長しない日本』(幻冬舎

読了。激しく同意、というより、「そっちしかないよなぁ」という感想。

詳しいレビューは、gaikichiさんの電氣アジール日録を読んで下さい。

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