ひるがえる仏教旗(チベット弾圧抗議デモ)


チベット国旗

本日、六本木の三河台公園を起点に行われた「チベット武力弾圧に対する中国大使館周辺デモ」に参加した。警察調べで900人とのことだが、1000人以上は集まっていたのではないか?(1500人という報道も)会場にはチベット国旗と並んでたくさんの国際仏教旗(日本風のカラーアレンジを含む)が掲げられ、若い日本人僧侶の姿も散見された。チベット仏教の「法難」への抗議と、チベット仏教への強い連帯の意思表示になったと思う。


三河台公園に集結した人々。在日チベット人の方や龍村仁さんなどが挨拶。


“Free Tibet”を叫びながら、六本木の街をデモ行進中。デモ隊の先頭には巨大な仏旗が掲げられた。


解散場所の広尾・笄(こうがい)公園の様子。ものすごい人、人、人。

行き帰りに読んだ本。

世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書)

世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書)

『世界史のなかの満洲帝国』宮脇淳子PHP新書)読了。『朝青龍はなぜ強いのか?』が面白かったので。かつて満州帝国が建国された中国東北部と内蒙古における諸民族の攻防の歴史を辿る。中華思想による歴史イデオロギーを排した独特の視点は興味深い。「満州」を中心にして中原の諸王朝やモンゴルの遊牧民、ロシア、朝鮮、日本といった周辺諸国家の動きまでからめて二千年以上の歴史が語られてゆく。なんともスケールが大きい。歴史事実を淡々と真面目に追っているのだが、クールな歴史認識が折々に垣間見えて飽きずに読めた。漢人、モンゴル、満州ウイグルチベットの五族による同君帝国だった清朝が、国民国家のフレームに組みかえられてゆく過程で起った様々なひずみにも詳しくページが割かれており、チベット情勢をより広い視野で理解するためにもたいへん役にたつ本だと思う。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜