のだめ再び/一遍は悲しい/レベッカ・ブラウン

発送その他、雑務が多かった。夜中にMさんに借りた『のだめ』11巻〜18巻を一気読み。ヨーロッパ篇面白いじゃん。

のだめカンタービレ (18)(講談社コミックスキス)

のだめカンタービレ (18)(講談社コミックスキス)

古本で買った『捨ててこそ生きる―一遍遊行上人』栗田勇も読了。栗田氏のエッセイは正直どうでもいいのだが、一遍上人の絵巻『一遍聖絵』が大部分カラーで載っているのが魅力。正直、浄土系の教えって法然も親鸞もぜんぜんピンとこない。しかし、一遍上人だけは例外。高校生か大学生の時にはじめて読んだ『一遍上人語録』にはいまだ読み返すたびに心臓をわしづかみにされるような迫力がある。「よろづ生きとし生けるもの……」という『三宝に帰依するための偈文』の訳文(文語版)は実は『一遍上人語録』から採った。道元禅師の『宝慶記』と並んで個人的には日本仏教文献のベスト10に入れたい作品。この人にパーリ経典と出会う機会があったらなぁ、と悲しくなってしまう。

捨ててこそ生きる―一遍遊行上人

捨ててこそ生きる―一遍遊行上人

一遍上人語録 (岩波文庫 青 321-1)

一遍上人語録 (岩波文庫 青 321-1)

宝慶記―道元の入宋求法ノート

宝慶記―道元の入宋求法ノート

レベッカ・ブラウン『体の贈り物』読了。こんど介護関係の仕事に就くというKさんがおススメしてくれた。著者の体験に基づき、アメリカでAIDS患者達の訪問介護に関わる主人公の視点で描かれる「看取り」をテーマにした薄い短編集だが、ページを開いてから読み終えるまで一週間以上かかった。シンプルな文体の映像喚起力にやられた。この人の文章、すごいや。

体の贈り物 (新潮文庫)

体の贈り物 (新潮文庫)

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜