孔子神話に「絶望した!」
早起きしすぎて午前中に『パティパダー』がらみの仕事を片付ける。夜になってからまた精舎で『パティパダー』入稿前の仕込をする。
- 作者: 浅野裕一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/02/20
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
儒教とは、一介の匹夫に過ぎぬ孔子が、実は孔子王朝を創始すべき無冠の王者であったと信じ、『春秋経』を始めとする孔子の教えに従うならば、中国世界に太平の世が到来すると信ずる宗教である。一人の男の誇大妄想と怨念が、そして歴史的現実を否定して世界に復讐を遂げんとする暗い情熱が、この世に欺瞞と虚構に満ちた宗教、儒教を生み出した。(p319 終章)
ふはぁ……孔子神話はまさにドロドロの『孔子暗黒伝』な『暗黒神話』(諸星大二郎)だったわけね。おいおい、そこまで言うのかよ!と反発心が起きた人は、ぜひ読んでみるといい。そして叫ぶがいい「絶望した!」と(amazon.co.jpの儒教ルサンチマンの宗教 (平凡社新書 (007))レビューで同書に描かれた孔子が『さよなら絶望先生』を連想させる、とゆーものがあって可笑しかった)。福田総理も、これを訪中前に読んでいたら、曲府阜にお参りする気になっただろうか……。まぁ、読まないだろうけど。
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 創美社
- 発売日: 1988/05/10
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
- 作者: 久米田康治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (200件) を見る
ところで、昨日は頑張って読んだ加藤隆の『福音書』解説も……二冊目でゲップが出てきた。「どうせウソ」の話をさも意味ありげに読もうとする概念操作につきあってると、だんだん気持ち悪くなってくる。神学キモーーーーーーッ!分け入れば分け入るほど、こころが明るくなるのは、結局、ブッダの世界だけなんだよな。ブッダン、サラナン、ガッチャーミ、っと♪ 明日は『パティパダー』入稿日だ。
〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜