『男一代菩薩道』が本になった!

昼頃から精舎へ。PCデータの整理をしたりして過ごす。
たぶん今年最後の書籍紹介。強烈なのを一発。

男一代菩薩道―インド仏教の頂点に立つ日本人、佐々井秀嶺

男一代菩薩道―インド仏教の頂点に立つ日本人、佐々井秀嶺

『男一代菩薩道―インド仏教の頂点に立つ日本人、佐々井秀嶺』小林三旅

仙台丸善にて購入。2004年12月28日に放映された同名のテレビドキュメンタリー番組(フジテレビ系列NONFIX)ディレクターとして単身インド取材を敢行した著者(1972年生)が、約一ヶ月の取材記録に追加取材を加えて書き上げたノンフィクション作品。テレビマンらしい明快さで、現代インドを揺るがす荒法師、佐々井秀嶺師の人物と思想と行動を生々しく切り取っている。佐々井師の詳細な伝記としては、インドのアウトカースト解放運動の深層に踏み込んだ山際素男『破天』(南風舍)があったが、残念ながら絶版となっている。それだけに佐々井師の最新の言行を活写した本書の登場はとても喜ばしい。ベテランのライターが構成を担当しているので、文章もメリハリがあって、一気に読ませる。ページをめくるたびに摩擦熱で魂が熱くなること請け合い。年末年始の読書リストにぜひ加えてほしい。テレビ版『男一代菩薩道』パート2も準備中とのこと。すっごく楽しみだ。

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