三尺箸の譬え/プッタタート師
いよいよ年の瀬。事務局の年内最終日。
夕方からは明日から熱海合宿を控えたスマナサーラ長老と施本の読み合わせなど。
ところで、お坊様方を一緒にお昼を食べに行った店が「三尺箸の譬え」という仏教説話を店名の由来にしていた。
ネットでちょろっと検索してみたが、件のお店のページばかりヒットして肝心な説話にたどり着くのに時間がかかった。
いちばん充実してたのが、浄土真宗やっとかめ通信の記事。さすがよく調べてる。
「地獄」も「極楽」も食卓を見るだけなら何ら変わりはない。沢山のご馳走が用意されている。ただし、どちらも三尺(約91cm)もある長い箸を使って食べなければならない。
地獄の住人たちは、先を争って食べようとするが、長すぎる箸を使いこなせず、やがて周囲と争いを起こし、せっかくのご馳走を食することができない。そのためいつも飢餓感に苛[さいな]まれている。
極楽の住民たちは、三尺の箸でご馳走をつまむと、自分より先に向かい合う相手に食べさせてあげ、自分は相手がつまんだご馳走を食する。そのためいつも楽しく満ち足りた心持ちで暮らしている。
(浄土真宗やっとかめ通信「地獄・極楽の食事風景 三尺箸の譬えを徹底検証」より)
とゆー話で、禅宗系の法話でもよく使われるらしい。「お箸」が出てくる時点でインド由来の噺ではないわけだが(笑)、同じ条件を与えられても世界を我利我利亡者の地獄にするのも慈しみに満ちた極楽にするのも「こころ」次第だよ、とゆーよくできたおハナシだ。
- パキスタンのブットさん、ついに暗殺されちゃったなぁ……(嘆息)。テロは人の心まで砂漠にしちゃう。
- タイ仏教の本を翻訳されているIさんから小冊子をいくつかを送っていただき読んでいる。プッタタート師すごいわ。師については活動を紹介する論文を読んだだけで著書にははじめて触れたのだが、パユットー師と双璧と呼ばれただけのことはある。アーナーパーナサティでの四念処の道程について、はじめて納得いく説明を読んだ。せっかく優れた訳者がいるのだから、もっと広く紹介できないものかなぁと思う。来年の課題だね。
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〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜