「心の出家」を目指す人へ

協会機関誌『パティパダー』08年1月号の入稿日。午後5時半頃に無事終了。
発送日は19日。発送ボランティアをしてくださる方は13:30にゴータミー精舎まで。


スマナサーラ長老の法話より……

「心の出家」を目指す人へ

他の一つは利得に縁があり、他の一つは涅槃へ到るものである。
かくの如く、ブッダの弟子である比丘は、
これを証知して、尊敬を喜ばず、独居して修行するものである。(ダンマパダ75)

 俗世間の人々の心の働きには、「得をする、利益を得る」という発想があります。なぜ出家するのか、といえば、その利益優先の思考パターンでは悟りに達するのが大変だからです。
 心のパターンを変えたところで、人は悟りに達するのです。ですから、出家とは形式ではなく、思考の流れの転換なのです。姿かたちでごまかしても、決してうまく行きませんよ。心が出家しないダメなのです。
 出家するには、精神的に健康でしっかりしていることが不可欠です。誰にもできることではない。精神的に弱い人とは、エゴが強い人のことです。無執着の気持ちで生活するのは厳しい修行なのです。
(07年10月13日 ゴータミー精舎での法話メモ)

以下のような道歌もある。

着たりとよ 心の内の 墨染を 世渡り衣 上にこそ着ね 一休

墨染に 心を染めよ 上に着る 衣のいろは とにもかくにも 磯丸

長老の「出家とは形式ではなく、思考の流れの転換」を日本風に表現すると「墨染めに心を染める」になるのだろう。

一休道歌―三十一文字(みそひともじ)の法(のり)の歌

一休道歌―三十一文字(みそひともじ)の法(のり)の歌

『一休道歌 三十一文字の法の歌』

僕の座右の書。いい歌満載。

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