宮崎哲弥スピリチュアル・ブームを語る

最近は「おすぎ」似から「左とん平」似に進化して男を上げている?宮崎哲弥が、朝日放送「ムーブ」でスピリチュアル・ブームについて批判的にレクチャー。youtubeにその模様がアップされていた。

僕はだいたい宮崎氏の仏教に関する言動に批判的だが、今回の「ムーブ」でのスピリチュアルブーム解説ではちょっと見直した。司会に自身を「敬虔な仏教徒」と呼ばせた宮崎氏。仏教の輪廻観について、どうせ「輪廻否定」の自説押し付けでごり押しするかと思いきや、「仏教には輪廻を認める立場と認めない立場がある。しかし輪廻を認める認めないに関わらず、仏教では『魂』を否定している」と明確に語っていたのは偉いと思った。その姿勢、大人だね。通して観ても12分ほどの短いレクチャーだったが、管見ながら宮崎氏の(仏教に関する)言論活動のなかでは白眉の内容と思った。ただ、スピリチュアル「批判」としてはちと弱い(笑)。結局のところ、「霊能者の方々ももちっと『自殺は悪だ』と打ち出してもらわないと、現状はちょっと危険だな」という程度ですから。「そんなのとっくに言ってますよ」と一蹴されちゃうよ。「倫理観の確立」をめぐるキメの言葉も、的外れではないにせよ、スピリチュアルに嵌る人々に届くとは思えない……。はじめから違和感を持っている人に、一定の心的余裕を与える程度ではないか。「ずーっと悩んでもいいんだよ」と言われた方が救われる人々もいるからね。何はともあれ、年上の人が成長していく姿を見られるのは頼もしい。

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〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜