感情の「苦」と真理の「苦」

行楽日和を絵に描いたようなうららかな陽気のもと、ゴータミー精舎ではスマナサーラ長老指導のヴィパッサナー冥想会。毎度の事ながら本堂にはたくさんの善男善女が詰め掛けて、初心者指導を受ける方も30名以上に上った。質疑応答の際のご法話メモを『ゴータミー精舎日記』に掲載。

お釈迦様は、「真理を守りなさいよ」と仰いました。

その意味は、「何かを言う場合でも断定的ではなく、『私の知っている範囲ではこうだ』と言いなさい」ということです。誰かのことを訊かれたとしても、「Aさんは、私の知っている範囲ではこうですよ」と言えばいい「私の知る限り、Aさんは落ち着いている人だ」と言えば、真理を守っています。他の人が、「Aさんは感情のコントロールをできないと言って、実際Aさんが精神科で性格異常と判断されるかもしれません。それはわからない。でも、「私の知っている範囲では」と一言加えて言うだけで、真理を守ったことになります。その人は、「真理を知らない」けれど、「真理を守っている」のです。ですから、今日からやってみようと思ってください。人生が変わりますよ。

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