『宗教と現代がわかる本2007』で宮崎哲弥がスマナサーラ長老を紹介
- 作者: 渡邊直樹
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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平凡社の『宗教と現代がわかる本2007』収録の宮崎哲弥氏コラム「新訳本ブームは般若心経を「呪術」から解放するか」(202p)はいつもの上から目線の仏教ネタ啓蒙話芸のレンジ内だが、それなりによく書けている一文。そのなかで、スマナサーラ長老への言及箇所があった。上田紀行の「がんばれ仏教」路線を批判して、日本仏教の問題は「(仏教学者ではなく)仏教者全般の理論水準が著しく低く、僧侶も学者もそれを引き上げることに主体的な関心を抱いていないという点である。」とした上で、外国の仏教僧は行学兼修でちゃんと骨太の論理を駆使してるんだぞ、とゆー例として『仏弟子の世間話』asin:4901679333で展開されたスマナサーラ長老の「般若心経」批判を紹介している。ダライ・ラマ猊下に続けて。
まぁ「仏教者全般」をうすぼんやりと叩くことはできても「仏教学」枠組みの胡散臭さにノータッチなのは、そこへんと利害関係ある「業界人」だから仕方ないんかな。よかったら読んでみたら。この本全体的に見るといわゆる「宗教学」的言説の胡散臭さ、客観性を装いつつ、所詮「キリスト教」を基準・正統に据えた奴隷根性から脱却できない日本人「知識人」のどあほうぶりが発揮されていて、いくつかのインタビュー(小林よしのり&高村薫)と情報取れるコラム記事以外は読むほどの内容じゃない。特に対談はふたつとも、能楽サル酷い無内容。話題のふたり(中沢新一と島田裕巳)をニアミスさせて話題づくりでもしたつもりかいな(苦笑)。
〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜