朝日カルチャー講義
PM6:30より、スマナサーラ長老『ブッダは「ひとりだち」を応援します。〜仏教流「自立支援」プログラム〜』第二回目「「一人前」を目指して 主体性・判断力・責任感・創造性を身に付ける」。自転車で。主体性の問題に関連して、長老がsaGganikaaraama(群れたがる連中)を説明のくだりで、大うけしすぎてしまった。失礼しました。
当日のメモより(スライド資料13〜17に対応)
- 主体性(i)
- Autonomy, independence, identityという三つの英単語があります。
- Autonomy, independenceとは個人がどこまで「自給自足」(self-sufficiency)しているのかと言うこと。
- 完全な独立はなりたちません。
- しかし、自分が社会にかける迷惑をぎりぎりまで減らすことになるのです。
- 主体性(ii)
- 「独立」は物質に限ったものだけではありません。
- 山の中に隠れて畑を作って暮らすことではありませんよ。
- 人は精神的に他人に極力依存することもあるのです。
- これは、精神的な依存になります。一方的なパラサイトにもなります。
- ブッダが、出家にsaGganikaaraama(サンガニカーラーマ)という性格は止めるようにと語るのです。
- 人混みの中でしか生活出来ないことです。
- (saGganikaaraamaは)人々と一日中、無駄話しながら生活することです。誰か話し相手がいなと退屈を感じることです。
- 精神的なパラサイトで、皆に迷惑なのです。
- 人の大事な時間を無駄に奪うのです。
- 蚊をはらってもしつこく寄ってくるように喋り続ける。精神的な病気です。
- 相手に有意義な知識を与える会話と正反対です。
- 仏道では、成功しない人(仏教で成功しない人,精神的パラサイト)というのです。
- 主体性(iii)
- 自分が物質的にも、精神的にも「自給自足」になって十分でしょうか?
- 完全独立は決して成り立たないので、自分の幸福は、「自給自足」した上で社会に貢献するもので決めることになるのです。
- 主体性があっても、社会に貢献する義務はあるのです。
- 自給自足した上で、(自分は社会に)何を貢献できるか、という姿勢で生きること。
- 主体性(iv)
- Identityという意味もあります。
- これは必要なものだと思います。しかし自分を主張(自己主張)するためではありません。
- 自分がだれなのかと、社会に理解してもらうためなのです。
- 自分が社会に差し出す名刺のようなものと理解してください。
- エゴイズムはidentityになりません。
- 社会を無視する、軽視することです。
- (社会に)自分を分ってもらうことで、自分は(社会で)生存できる。
- 「あんた、いったい何者?何様?」と言われるような生き方は悲しいんです。社会とのかかわりが成り立っていないということですから。
夕餉は我武者羅。
〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜