告別式/パティパダー発送/経典講義/『仏典のことば』

10:00より蕨市内の寺院でdicek君の告別式。BMX時代に彼を支えたI氏と、少しお話できたことは有難かった。12:45精舎に戻りパティパダー5月号の発送作業ともろもろ書類作り。18:30スマナサーラ長老のパーリ経典講義。相応部経典よりチッタ相応1束縛。チッタ居士がsaJJojana(束縛)の語をめぐるサンガの論争に決着をつけたエピソード。在家仏弟子が主人公なので、すごく身近に感じる経典。実際、隅々まで勉強になった。質問もたくさん出て素晴らしい講義になったと思う。メモだとわかりにくくなりそうなので、編集してダンマキャストで配信したい。講義のあとで長老と思い出を行きつ戻りつ、しばらくdicek君のことを偲んだ。

行き帰りの電車で読んだ本。『仏典のことば』中村元岩波現代文庫)。個人的には中村元氏の著書のなかでは一番好きかな。「仏教の社会思想」という視点でまとめられた画期的な講演録。本物の知識人が責任感と後生への慈しみで残してくれた宝物のような本だ。主要目次:I経済行為の意義―仏教と経済倫理/II政治に対する批判―仏教と政治倫理/III理想社会をめざして―人生の指針。読み返すたびに驚きと発見がある。ふつふつと向学心が沸いてくる。dicek君にはパユットー師の『自己開発』の次に、これを読んでもらおうと思っていたんだ。

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〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜