ブッダ―大人になる道

生きる力が湧いてくる スマナサーラ長老の最新刊『ブッダ―大人になる道』

ブッダ―大人になる道 (ちくまプリマー新書)

ブッダ―大人になる道 (ちくまプリマー新書)

ブッダが唱えた原始仏教の言葉は、合理的でとってもクール。
日常生活に役立つアドバイスがたくさん詰まっています。
今日から実践して充実した毎日を生きよう。(帯より)

自由の森学園中学校・高等学校でのスマナサーラ長老の授業や講演を中心に編集された、これまでにない斬新な仏教入門書。四章構成で「ブッダの教えのカッコよさ」を多角的に伝えています。中高生から大人まで、広く長く読み継がれるだけの普遍性と耐久性を備えた「新書らしい新書」です。古賀重範さんのイラストも内容にぴったりでグッジョブ!

≪詳細目次≫

第一章 ブッダー大人になる道
仏教はカッコいいのだ/仏教は人が自由になる手助けをする/親切のつもりの大きなお世話/人には「自由」がある/「教育」されないと生きられない/人間は誰でも不完全/不完全がいいわけではない/欠点をなくすことで「大人」になる/年齢にかかわらず努力しなければ/「生きる」とは「行動すること」/わが子に語るブッダの道徳論/道徳チェックの三ステップ/「生命の幸福」が道徳規準

第二章 ブッダはなぜ出家したのか
ブッダが見つめた「苦しみ」/国民の期待を一身に集めて/王位に就くことを待ち望まれて/老い、病み、死ぬことは苦しい/賢いつもりで問題を見失う/「当たり前」のことに苦しんでいる/苦しみは普遍的である/どうやって「期待」に応えるのは?/道を探すための「出家」/経典と仏典の違い/「四門出遊」の物語/「苦しみ」は心の問題だった/科学と仏教の似ているところ・違うところ/宗教、哲学と仏教の似ているところ・違うところ/因果法則こそが存在の方程式/真理を悟ったブッダの喜び/「知り得る能力」を失わないで/真理を知れば「疑」から解放される

第三章 ブッダ心理学、基礎の基礎―心とな何か?
仏教は「智慧を開発する道」/一人ひとり違うのにどうやって「一切を知る」の?/自分を知る者は一切を知る/「認識」という生命の共通項/私たちの「知っている」はいい加減/物質は変化し続ける/「生きている私」も変化し続ける/自分とは「いる」という「気分」のつながり?/自分が自分であることの証し/「自分」あるところ問題あり/人生を短い単位で分けてみる/心の発見―死体と自分とどこが違う?/間違った答えの例/生きることは「自己責任」/証拠無用の「生きている」リスト/生きている間は燃料を燃やし続ける/物質を燃やすだけでは「生きて」いられない/「生きている」の定義は単純シンプル/心の傷と身体の傷/正しい「心のケア」とは?/心とは何か?科学的な答え/心は「主観」で問題を起こす/「間違った世界」がこうしてつくられる/「私が思う、ゆえに正しい」?/ブッダ心理学には最終的な答えがある/認識する時点から精神的なトラブルを作る/「知識が自分」という錯覚を捨てる

第四章 世界に居場所を見つける―世界サイズの人間になろう
自分と似た人は何処にいる?/自分という「種」を社会で花開かせる/目上の人を「敬う」意味/自分に適した場所に住む/嫌われることも商売道具/嫌う人は自分が狭い/他人を嫌わない性格は得をする/人の愛情は「買うもの」です/やさしい人は他の生命からやさしくされる/心のプログラムをバージョンアップ/慈しみの気持ちで生きる/人間関係は生きた道場/まず自分が楽しく/質問は智慧の鍵/「質問しなさい」はブッダの教え

あとがき

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜