ミツトヨ不正輸出事件/世界宗教者平和会議

25日、「仏教国日本」が誇る仏教伝道組織である(財)仏教伝道協会を支えてきた精密機械メーカー(株)ミツトヨの社長を含む幹部5名が外為法違反(無許可輸出)容疑で逮捕された。しかも不正輸出先では核兵器開発に転用されていたと聞いたら…沼田惠範氏(広島の真宗寺院出身)もお浄土で思わずビックル一気飲みであろう。ダークな商売に手を染めなければならないほど、業績が切迫していたのだろうか?或いは企業理念を喪失させるような内部の腐敗が進行していたのだろうか?
教界でこの事件がどの程度話題になっているか分からないが、日本の仏教者でミツトヨの名前は知らなくとも「仏伝」に縁を持ったことがない、という人はむしろ少ないのではないか? 仏伝の本部がある仏教伝道会館はかつて日本テーラワーダ仏教協会の冥想会会場に借りていたこともある。仏教伝道協会の事業として、USAロサンゼルスのケーブルTVで放映された仏教テレビ番組「Mutually Sustaining Life」(ホスト:浄土真宗のケネス田中師)にはスマナサーラ長老がゲスト出演したこともある。事件の今後の展開がとっても気がかりだ。


26日、京都の国立京都国際会館世界宗教者平和会議が開会。世界中から2000人もの宗教関係者が集り、マスメディアでも意外と大きく取り上げられた。昨日の朝、会議のボランティアをしている方から「開会式の模様を動画配信するのでぜひ観てください」と電話連絡が入る。後で観ようと思ってHPを開いたら…あらら同時中継だけだったのね。残念。後だしになるけど本気でネットでキャンペーンやるなら、せめてブログくらい立ち上げないと…。しかし開会式の壇上に掲げられた「道」の字は日本の地から諸宗教の対話、相互理解、共生を促すために、よくよく考え抜かれた標語?ではないかと思う。ちなみに日本テーラワーダ仏教協会の機関誌『パティパダー(paTipadA)』もパーリ語で『道』とゆー意味です。


〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜