病猫記

実家に病み猫ジジの見舞い。昨日、旅先で汲んできた木曽御嶽のご神水とブドウ糖を差し入れ。首に精舎から持参した聖糸を巻いてやる。残った糸を目の前で揺らすと、反応してじゃれて来る。背中のコブ(ガン)は相変わらずで痛々しいけど、ほっそりと痩せた分、まるで子猫のときの面影が戻って来たようにも見えた。また元気になってくれるような気もしてくる。今日も頑張ってトイレに立ったそうだ。汚れたお尻を拭いてやる。ベビーフードと砂糖水しか摂っていないからか、便の匂いも赤ちゃんのようだった。母から砂糖水をもらうときの安心しきった表情を見て、「ほんとにジジは性格のいい猫だねぇ」と口ぐせのようにまた褒めてしまう。