自殺率が高いのは輪廻思想の所為?

インドや(なぜか)日本とか、輪廻転生の思想が根付いている国は自殺に抵抗感がなく、自殺率が高い、という説があるらしいです。「どこかで聞いた話」としてまことしやかに語れているようなのですが、本当なのでしょうか?

と思って調べてみたら、人口10万人あたりの自殺率国別データというのが検索にひっかかった。

で、宗教(その国で優勢な死生観)との関係は…うーんあるような、ないような。
以下、気付いた点。

  • 1位はリトアニア。旧共産圏のカトリック国です。以下、上位は2位のロシアはじめ旧共産圏のキリスト教国が続きます(リトアニアもそうだが、5位のカザフスタンは旧共産圏のイスラム国だがロシア人人口が統計を押し上げてる??)。
  • 「輪廻の本場」インドは44位とうれしい低迷。アメリカ合衆国並みです。同じく輪廻が常識のテーラワーダ仏教国でも、スリランカは上位(11位)だが、タイはすごく下の方(71位)。輪廻思想が根付いた国は自殺が多い、ということはこのデータからは読み取れません。むしろ、逆の「印象」を持つ方もいるかもしれません。
  • よく「日本が自殺率トップ」といわれるのは、「いわゆる先進国」の中では、ということらしい。全体では10位。最近はもっと上がっているかもしれませんが…。

あと、統計上、自殺率が極端に低い国(ヨルダン、エジプトetc)とゆーのは、もしかすると宗教的タブーによって隠蔽されている可能性はないだろうか?深く調べたわけではないが、輪廻転生の思想が自殺率の上昇を助長しているという言説は、偏見による俗説の粋を出ないのではないでしょうか?

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜