選挙演説をちゃんと聴く

明日はいよいよ衆院選の投票日だけど、幡ヶ谷のゴータミー精舎界隈は選挙期間中通じてたいへん静かでした。テレビとネットを見なければ、あまり選挙の実感はなかったかもしれない。今回の衆院選では、テレビメディアが露骨な政権与党のPRを垂れ流し続けたことが指摘されましたが、そういうテレビの恣意的な編集を受けない形で選挙演説をきちんと聴くことの出来た人は必ずしも多くないんじゃないかな?

インターネット新聞『JANJAN』では、各党幹部の街頭演説をノーカットでストリーミング(映像配信)しています。僕も数日前まで知らなかったんですが、これはぜひ聴いてみて欲しいです。選挙戦はやはり小泉首相の「仕掛け」を中心に回っているので、まずは小泉さんの演説を聴いてから、他党の主張を順に聴いてみるのがいいんじゃないかと思います。

民主党の岡田さん、いろいろ言われているけど、終盤戦の演説の映像はすごい迫力でした。ジーンと来たね。でも……言ってることは、はっきりいって共産党がいちばん冴えていた。必死さには欠けるけど(これ致命的…)、状況をよく俯瞰して説得力ある主張を打ち出しています。志井さんも不破さんも話がお上手。特に9月9日の不破哲三議長の演説には新しい発見がたくさんあって、心のなかで「へぇ」ボタンを連打してしまった。最近回想録出したことも影響してるのかな。お二人とも、「いつまでも野党でいるつもりはありません」と取ってつけたように言うんだけど、いやいや、いつまでもしっかり野党でいて下さい、とお願いしたくなった。