もうすぐ投票日

11日(日)は衆議院議員選挙の投票日ですね。
僕は解散したときから、選挙区も比例も民主党に投票すると決めていました
いまも変わっていません。
世論調査で小泉自民党有利とされていますが、政権交代が実現してほしいと思います。

山崎養世のBLOGより、「ハリケーンと国債」という記事を引用します。

(前略)
4年前に小泉首相が登場したときに、「国債の発行を減らす。」と約束をしました。そのころの国債の残高は381兆円でした。それが今年の3月末での残高は245兆円も増え、626兆円にもなりました。国民一人当たり493万円、一家4人で1972万円。国債の洪水です。小泉首相は、歴代最も国債を増やした総理大臣です。今の国債金利はゼロに近いですが、水位が上がるように、これから欧米に合わせて上昇を始めたらどうなるのでしょう。かつて日本の国債の平均水準と考えられた5%に上がれば、金利の支払いだけで年間31兆円に達することになります。今の43兆円の総税収の7割に達す額です。とても払えないからまた国債を出すことになります。これから団塊の世代の引退が始まり財政負担が増えるときに、年金や医療は維持できるのだろうか。ここまで膨れ上がった国債は、日本国民にとっての大危機ではないのでしょうか。迫りくる総選挙を見る限り、そうではないらしいです。「民営化」「刺客」「官から民へ」といった言葉とパフォーマンスがメディアを覆いつくしています。小泉さんが国債の発行を減らす、財政を再建すると言ったことは忘れられました。国債は国民にとって大事ではないようです。

しかし、国債は郵政民営化と大いに関係があります。小泉さんは、郵政民営化特殊法人に金が流れなくなると説明しています。そうでしょうか。小泉首相が増やした国債残高245兆円のうち、約半分の122兆円を占めるのは財投債という種類の国債です(以下「財投国債」)。財投国債とは、特殊法人のために発行される国債です。財投国債は、2001年に小泉内閣とともに始まりました。それまでは、特殊法人は郵貯・簡保・年金から集めたお金を財務省から貸してもらっていました。財投国債ができて、特殊法人の資金の集め先は飛躍的に広がりました。国債だから銀行も安心して買っています。民営化で郵貯が銀行になっても買い続けるでしょうし、他の買い手には困りません。そして、国債で集めたお金を財務省特殊法人に貸してくれるのです。小泉内閣は、「官から民」どころか「民から官」へのお金の流れを広く太くした政権なのです。特殊法人のうち道路公団のようなところがムダ遣いして、借金を返さずに損が出たらどうなるのでしょうか。国債を使って借りたお金だから、特殊法人に代わって国民が返すのです。つまり、小泉さんは特殊法人の借金を国民に肩代わりさせた総理大臣なのです。国債の金利が上がれば国民の負担は大きく増えていきます。こんな総理大臣が叫ぶメッセージが国民の喝采を得ています。まさに天才的な劇場政治家、演劇人です。当然かもしれません。演劇的能力とは、フィクションを本当と思わせる能力なのですから。

あと、国債の残高について もご覧ください。「売国民主党政権で日本が北朝鮮に支配される!」「郵政民営化は外資への貢物だ!」とパラノイアックに泥をかけあうまでもなく、冷静に事実だけ見れば、小泉政権をどう評価すべきか、それなりの答えは出ると思います。

自分の二票をどう使うべきか。僕はもう決めました。皆さんはどうしますか?

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜