Happy Vesak Day!

今日はお釈迦さま(ブッダ)の降誕・成道・般涅槃を一緒にお祝いするVesak(ウェーサーカ)でございます。生きとし生けるものに仏法僧の祝福あらんことを。

日本テーラワーダ仏教協会のゴータミー精舎では昨日、このウェーサーカのお祝いをしました。精舎では午前中に14名の比丘サンガ(スリランカ・ミャンマー・そして日本のお坊様)をお招きしての記念法要とお布施会を行い、午後からは在家者中心のウェーサーカの集いを開きました。

協会主催のウェーサーカ祭に今年はじめて在日ネパール人とスリランカ人を中心としたウェサック祭国際委員会(Newa International Forum Japan(NIFJ)他)が協賛したことで実質的には共同開催の形になりました。

仙台や関西など全国から集まった協会有縁の方々はもとより、釈尊降誕の地であるネパールで仏教を守り続けているネワー民族の方々、彼らの文化保全を物心両面で支援している日本の大乗仏教寺院の方々、それにヒンドゥー教徒、キリスト教徒までも一緒になって、ブッダの出現を喜び合えたことは本当に素晴らしいことでした。とくに比丘サンガへのお昼のお布施を熱心にされていた人々の中に、カトリック信者のスリランカ人夫妻がいたのも印象的でした。

午後のウェーサーカの集いには、スマナサーラ長老とも親交の深く、スリランカ仏教のマレーシア・シンガポール教区管長をつとめるスリダンマナンダ長老からも祝電が寄せられた他、ネパール政府の外務大臣からも祝電が届きました。

スマナサーラ長老の講演は英語と日本語のミックス。英語版慈悲の瞑想も披露されました。個人的に参加されたネパール大使がその講演にノリノリで、講演のあとで活発に質問をされていたのも面白かった。

今年で離任されるスリランカ大使閣下は感動的なスピーチをされ、タイ王室から頂いたという金銅仏を奉納してくださいました。(いまは、ご本尊が岸和田のアラナ精舎に引越しされて、寂しくなった精舎三階に鎮座ましましております。)

参加者は200名以上(お布施者を入れると250名以上)にのぼり、昨年のほぼ倍。伝わってくる参加者のこころの熱気は桁が上がった感じがします。参加者には記念品として上製本の『日常読誦経典』が授与されましたが、会のおわりにはその日常読誦経典からスマナサーラ長老が選ばれた『サッレーカスッタ(戒め)』を参加者全員で読誦しました。

そして今年は技術担当の石原博士の奮闘で、式典の様子が(夜の協会総会も含めて)すべてインターネットを通じて岸和田のアラナ精舎に中継され、東京と関西で同じ会を共有できたことも素晴らしかったと思います。あと、初期仏教ネトラジでも、ウェーサーカ祭の模様が中継されました。

などなど、思いつくことを書き出してゆくだけで止まらなくなるほど、いろんなことがあった一日でした。またつれづれ書いていきます。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜