『希望のしくみ』書評が続々
『希望のしくみ』書評が続々掲載されています。大阪日日新聞2004年12月19日付け(写真)でも紹介されたけど、ネットの方が断然熱いね。
読んでみて、まず、仏教に対する認識が大きく変わった。日本の大乗仏教が祖師を信仰しなさいというのと違い、お釈迦さまは「真理」を提示し、自分で調べ、確かめなさい、というスタンスで教えたのだそうだ。真理は誰が提示しようが、いつの時代であろうが真理であり、信仰の対象にはなり得ず、誰でも確かめられる。また、死んでからでないと確かめられないものでもない。では何が「真理」なのかというと、「世界は変化している」「私は変化している」ということだという。これを仏教用語で「無常」と「無我」と呼ぶのだそうだ。
全編とおして、わかりやすい言葉で書いてあるので、とても読みやすい。話題も日常生活に密着したものばかりで、シンプルに表現されている。
こういう話は、聞けそうで聞けないように思う。
満足した。
いま国内で最も注目すべき思想家・養老孟司がスリランカ初期仏教の長老スマナサーラ氏と邂逅する。そこに炸裂する閃きに立ち会ってほしい。人生最強の戦略「慈悲」をなすために、私たちが立ち向かわねばならない「あべこべの思考」とは何か。方法にこだわってきた養老氏が、知恵の重要性を伝えるスマナサーラ氏と相対する、その記述を追いながら私は、かつて唯脳論に感じた初期仏教らしさと同じものを確かめた。あなたはどう読むだろうか。あなたの脳は、方法は、知恵は、どう働くだろうか。
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- 作者: 養老孟司,アルボムッレ・スマナサーラ
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2004/12/08
- メディア: 単行本
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〜*〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜*〜