『中外日報』2017/6/30号に「テーラワーダ仏教と日本(論 近代日本の宗教11)」を寄稿

宗教専門の老舗新聞『中外日報』2017/6/30号に「テーラワーダ仏教と日本(論 近代日本の宗教11)」を寄稿しました。拙著『大アジア思想活劇: 仏教が結んだ、もうひとつの近代史Kindle版のPRをしつつ、表題テーマについて概観した文章です。掲載先からお許しをいただいたので、全文をブログで公開します。

追記:中外日報さんのホームページにも記事が掲載されました。

www.chugainippoh.co.jp

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中外日報』論 近代日本の宗教11(2017/6/30号)

テーラワーダ仏教と日本

佐藤哲朗日本テーラワーダ仏教協会 編集局長)

 

このほど、拙著『大アジア思想活劇―仏教が結んだ、もうひとつの近代史』(二〇〇八、サンガ)を電子書籍化しました。同書は明治維新に伴う廃仏毀釈で大きな打撃を受けた仏教界が復興を模索する過程で、それまで「小乗仏教」と観念的に軽侮してきた南伝上座仏教テーラワーダ仏教)を奉じるスリランカ仏教復興運動と邂逅した歴史の細い糸を辿ったものです。電書版の編集過程で、改めて近代史における仏教国際交流の意義について考えさせられました。以下、いくつかのキーワードに沿って論じたいと思います。

アジアからの風、アメリカという権威

拙著では、二人の海外仏教者に焦点を当てました。一人はアメリカ出身のヘンリー・スティール・オルコット(1832-1907)、もう一人はスリランカ出身のアナガーリカ・ダルマパーラ(1864-1933)です。前者は神智学協会の創始者で、南アジアに渡ってスリランカ仏教の復興及び近代化を指導しました。後者はそのオルコットに見出された仏教活動家です。明治20年代初頭、白人の仏教指導者であるオルコットを日本に招聘する運動が京都仏教徒グループで盛り上がりました。仏教が欧米のキリスト教に劣らぬ宗教であることを証明するために。明治22年(1889)に実現したオルコット来日は一時的な仏教ブームを巻き起こします。随行のダルマパーラは高楠順次郎(1866-1945)らと友情を結び、生涯で四回来日して仏教徒の連帯と反植民地主義を訴え続けました。「瀕死」の日本仏教に新たな活力を与えたのは、アメリカ人オルコットとその従者たるアジアの仏教者であり、彼らを触媒として南北に離散した仏教世界は一つに結びつけられたのです。それから50有余年のち、第二次世界大戦で米国を盟主とする連合国に大敗した日本はアメリカの下流域国家として国際秩序に組み込まれ、米国は物心両面で権威の源泉となりました。近年の日本では、テーラワーダ仏教圏の修道体系がアメリカ経由の「マインドフルネス瞑想」として権威づけられ広く受容されています。これは明治22年、京都の知恩院パーリ語三帰依五戒文を唱えて仏教界に衝撃を与えたオルコット来日から、仏教史の大きな流れで繋がっているように思えます。

マインドフルネスと「念」解釈の変容

戦後の1950年代、ミャンマーで瞑想の大家として名高いマハーシ長老(1904-1982)のもとに日本曹洞宗の青年僧侶たちが参じ、ヴィパッサナー瞑想を学びました。しかし、彼らが日本でその教えを紹介することはありませんでした。当時、日本の仏教者はテーラワーダ仏教を「戒律仏教」と見なす認知バイアスに囚われており、瞑想実践への関心は皆無に等しかったのです。日本でいわゆるヴィパッサナー瞑想(観の実践)が広まったのは、主に一九九〇年代です。指導者はスリランカミャンマー出身の僧侶、あるいは当該国で修行を積んだ在家者でした。それが二十一世紀になってから、アメリカのマインドフルネス瞑想ブームにのって一般化したのです。前述のように、戦後日本はアメリカの下流域国家であり、スピリチュアルな権威もまた米国のお墨付きがものを言います。その米国仏教には、1893年のシカゴ宗教大会以来、本格的に進出した日本の禅仏教関係者も大きな影響を与えました。なお、マインドフルネスは仏教用語「念(サティ)」の英訳ですが、このマインドフルネス及びアウェアネスからの重訳語である「気づき」が、伝統的な「念」解釈にも影響を与えています。従来、八正道の正念は「正しい記憶」「正しい思念」など、具体的な実践と結びつき難い単語に訳されていました。テーラワーダ仏教のサティ概念が(英語経由で)移入されたことで、仏道実践の要諦たる「正念」の実践が、「気づき」なる日常語とともに一気に普及したのです。

仏教ナショナリズム

ダルマパーラは全世界の仏教徒にインド・ブッダガヤ大菩提寺の奪還闘争(この運動は日本からインドに帰化した佐々井秀嶺師に継承され、一定の成果をあげた)を呼びかけた汎仏教主義者であるとともに、仏教徒が多数派をしめるシンハラ民族に依拠したシンハラ仏教ナショナリズムの祖でもあります。*12009年に終結したスリランカ内戦は、仏教徒シンハラ民族とヒンドゥー教徒タミル民族の対立として報じられました。最近では、ミャンマー仏教徒によるイスラム教徒ロヒンギャ民族の迫害を告発する報道も頻繁に目にします。現在、仏教ナショナリズムの問題がテーラワーダ仏教圏で頻発しているのは事実です。三宝帰依を天皇制国家への絶対的献身へとすり替えた黒歴史は日本仏教に大きな傷を残しましたが、スリランカにせよミャンマーにせよ仏教徒(および仏教を奉じる民族)は多数派であっても全体ではあり得ません。宗教的ナショナリズムを貫徹すれば、その他の少数派グループは論理的帰結として排除・殲滅に追い込まれるのです。上座仏教圏の宗教ナショナリズムは、仏教を含む諸宗教が天皇制カルトへの同化を強いられた日本の前例とは異なる毒性を胚胎しています。一切衆生の幸福を願う世界の仏教者は、誰もが脛に傷を持つ自覚のもと、宗教ナショナリズムの克服に向けて尽力すべきでしょう。

日本人の仏教となったテーラワーダ仏教

いわゆる近代仏教史の範疇では、日本におけるテーラワーダ仏教移植の試みはいったん潰えています。真言宗の釈興然(1849-1924)は、明治23年(1890)に留学先のスリランカで具足戒を受けて比丘となり、帰国後は外護者を得て日本人留学僧をスリランカに送り出して日本人比丘サンガ設立を期したが挫折しました。興然の挫折からほぼ100年を経た現代、数十名規模のテーラワーダ仏教比丘が日本に滞在しています。居留民コミュニティに依拠する外国人僧侶、海外で出家後に帰国した日本人比丘が大多数ですが、日本国内に設定された戒壇で受戒した日本人比丘もいます。実質上、日本にもテーラワーダ仏教サンガが成立していると言えるでしょう。彼らを支える裾野として、テーラワーダ仏教に帰依あるいは強いシンパシーを持つ日本人も万単位で存在すると思われます。テーラワーダ比丘による法話やパーリ仏典に関する日本語の出版やネット情報も、既成仏教を凌駕する勢いです。この潮流が逆転することは、もうないでしょう。日本でテーラワーダ仏教が受容された遠因に、増谷文雄、中村元などの書籍を通じて普及した「原始仏教」ブランドに合致したことが挙げられるでしょう。近代的「原始仏教」イメージに由来する合理性の強調と、アメリカとアジアの合作であるマインドフルネス実践のセットは、テーラワーダ仏教をスマートな非宗教的な実践体系として日本人に受容させました。とはいえ伝統的な宗学で再生産された「小乗仏教」への偏見も根強く、日本におけるテーラワーダ仏教の受容には、常にプラスとマイナスの鬩ぎあいがありました。明治の開国以来かなりの時間を要しましたが、ここ十年ほどで、テーラワーダ仏教は移民コミュニティの仏教から「日本人の仏教」に成長したと言えるでしょう。その一方で、東南アジアやスリランカ仏教に触れた人々の中には、仏教徒の大多数が瞑想に関心を持たず、祭礼や布施儀式を中心としている実態に困惑する向きもあります。これは、アメリカやヨーロッパで禅堂に通い、いざ「仏教国日本」を訪ねて激しいギャップに驚く欧米人の感覚に近いかもしれません。これから日本におけるテーラワーダ仏教の変容を参与観察する上で、近代仏教史研究の成果への目配せは欠かせないと痛感しています。皆さまも動態としての仏教世界を見通す一つの視座として、「テーラワーダ仏教と日本」の行く末に注目してほしいと願っています。

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【写真】オルコット日本出発式の記念写真。仏教世界が一体化した近代を象徴している。明治22年(1889)1月コロンボで撮影。出典:the BUDDHIST and the Theosophical Movement 1873-1992(the Maha Bodhi Society of India)

~生きとし生けるものが幸せでありますように~

 

*1:アナガーリカ・ダルマパーラの言説と行動には、普遍主義的な仏教ミッショナリー、仏教アジア主義者、シンハラ仏教ナショナリスト、という三つのレイヤーがある。それについて触れておいた方が良かったなと後で気づいた。(^^;

日本テーラワーダ仏教協会のKindle本が10タイトルに

たまには仕事がらみの話題で……。日本テーラワーダ仏教教会の電子書籍(Amazonkindkle)がようやく10タイトルになりました。いずれもアルボムッレ・スマナサーラ長老の法話をまとめた書籍です。

施本として刊行して在庫がなくなったもの、雑誌等に掲載した長編の法話、協会の商業出版で絶版になっていたもの、機関誌パティパダーの連載記事などを再編集して、月に1冊程度のペースで順次刊行しています。

幸いなことにアマゾンの月替わりセールにエントリーしていただくなど知名度もあがり、人文部門の上位に入っているタイトルもけっこうあります。折に触れて無料セールなどもやっていますので、ぜひ手に取っていただければと思います。

以下、ちょっとした紹介かねて、10タイトルのリンクを貼っておきます。

最新刊。「感覚の観察」を通して、無常・苦・無我の真理を知り、一切の執着から解き放たれるための道程を記したガイドブック。 ヴィパッサナー瞑想合宿での法話『感覚について ~ヴィパッサナー実践の道しるべ~』と、パーリ経典講義『生きるとは「感覚」のこと Rahogatasuttaṃ(独坐経)を読む ~一切皆苦と「無価値論」の教え~』を収録しました。 人間を束縛する「価値観」の鎖を解き放つ、仏教の「無価値」論とは? スマナサーラ長老が仏道修行の真髄を示した2000年の法話を電子書籍化(初出は協会施本)。より理解を深めていただくために、「無価値」論に関連するQ&Aを付録しました。 世の中で最も危ういものは「こころ」です。「こころ」は原子爆弾のようなものです。その「こころ」を清らかに保ち、暴走して不幸に陥らないように簡単に守る方法があります。 本書でご紹介する「日夜の指針」は、三帰依、慈しみの実践、不浄観察、死の観察をまとめた仏教の詩(偈、ガーター)です。暗記して常に意味を思いおこして念じることで、人生を幸福へと導く最高のお守りになります。 自己を探求する人が「平和の使者」になる。―― 愛も信仰も戦争を止めてはくれません。矛盾だらけの「真理もどき」に振り回され、世界は燃え続けています。安らぎを求める人類に、釈迦牟尼ブッダはどんな答えをだしたのでしょうか?「終戦の日」を迎えたこの時期にこそ読んでほしい「ブッダの平和論」です。 「1」とはなんですか? お釈迦様が幼くして阿羅漢に達した沙弥に問いかけた経典を題材に、初期仏教の生命論、そして喜びを絶やさない心のマネジメント術を学びます。2008年10月に佐賀精舎地鎮祭で行われたスマナサーラ長老の説法をまとめた本編と併せて、月刊『大法輪』(大法輪閣)2008年5月号掲載の「ブッダは心をどう説いたか」も収録しました。 世間一般の「業(カルマ)」の理解というのは、現在の幸不幸に関わる、自分には思い当たらない、よくわからない不可抗力ととらえられているようです。 現在、おもにスピリチュアル・精神世界の分野で親しまれている「業(カルマ)」という観念は、そもそも仏教の世界で精密に研究されてきました。 仏教の開祖であるブッダ(お釈迦様)は、この「業(カルマ)」のエキスパートだったともいわれています。では、仏教では、「業(カルマ)」をどう定義しているのでしょうか?『サンガジャパン』誌掲載作品。 『生きる』とはどのようなことか?」と聞かれたならば、仏教はどう答えるのでしょうか。 お釈迦様がおっしゃった第一の真理があります。それは「生きることは苦である」という真理(苦聖諦)です。本書ではこの「生きる=苦」について、詳しく説明します。『サンガジャパン』掲載の表題作とともに、広島での法話「あいでくるしむのはなぜ? ~愛や「I(私)」と上手に付き合って生きる~」を収録しました。 世の中では、「死」というと何か不吉なもの、恐いもの、不幸なものというとらえ方が一般的だと思います。仏教はまったく反対です。お釈迦様は出家に「死を観察しなさい」と指導しました。日本語では死随念(「死の瞑想」)と言います。「どんな生命でも死ぬ」ということを、自分なりに観察するのです。本書では、この「死随念」の考え方と実践方法を詳しく解説します。名古屋・崇覚寺でのスマナサーラ長老の講演をもとに編集。『サンガジャパン』誌掲載作品。 仕事を宗教だと勘違いしている日本人へ。すべてのビジネスリーダーたちに贈るブッダの福音。山城経営研究所主催で行われた講演『ビジネスリーダーの人間力 ~逆境をはね返すブッダの智慧~』の講演記録をもとに大幅加筆されました。『サンガジャパン』誌掲載。電子書籍化にあたって関連する質疑応答を増補しました。 協会電子書籍の記念すべき第一作です(2013年8月刊)。2005年10月8日に四谷区民ホールで開催されたスマナサーラ長老の初期仏教講演会『気付いたら…もう「幸福」になっていた!〜現代人のための「ブッダの幸福論」〜』を収録したものです。日本テーラワーダ仏教協会の月刊機関誌『paipadā(パティパダー)』Vol.12 No.8(No.130) 別冊として刊行された小冊子をもとに再編集して電子書籍化しました。
Kindle Voyage Wi-Fi、電子書籍リーダー

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Kindle Paperwhite (第6世代) ―Wi-Fi

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電子書籍のお供に、Kindle Paperwhiteもどうぞ!

追伸:

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2015年8月18日現在、Amazonkindleストア内の仏教カテゴリーで販売されているタイトルは542件ですが、そのうちスマナサーラ長老の書籍が58件になります。1割以上が長老の本ってことですね。すごい!

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~生きとし生けるものが幸せでありますように~

 

 

イベント情報:田崎國彦「原書でひも解くパーリ仏典の世界 慈悲とは何か」8/6, 8/20, 8/27新宿朝日カルチャー

田崎國彦先生の「原書でひも解くパーリ仏典の世界 慈悲とは何か」が新宿朝日カルチャー教室にて開講されます。8/6, 8/20, 8/27の三日間。オススメです!

www.asahiculture.jp

『スッタ・ニパータ』所収の「メッタ・スッタ(慈経…十の短い詩句から成る経典)」をとりあげて、経典全体がどのような仕組みになっているかを明かにし、英語訳や日本語訳なども参照しながら、パーリ語の原文を精読して、「慈悲」がどのようなものであるかを考えます。
受講者の方には、この経典に出る単語の文法説明や文章の読解のし方などを書いた「詳しい資料」を配付しますので、初心者の方でも大丈夫です。原文を通して、直接にパーリ仏典の世界を味わいながら、仏陀の声に耳を傾けてみましょう。
 私たちが生きる現代世界では、日々の生活における様々な種類のいじめにとどまらず、地球規模でも、「自分や自分たちとは異なるものを排除しようとする力」が様々な摩擦や対立、例えば移民排斥・民族対立・人種差別などを引き起こしています。原文の読解を通して、経典が主題とする「一切の生きとし生けるもの(一切衆生)の安全と幸福を願う慈しみの心」・「全世界に対する果てしない慈しみの心」を、金子みすゞの童謡「私と小鳥と鈴と」が歌うような、異なるものを受け入れる「普遍的な愛(universal love)」、東京五輪のプレゼンテーションで有名になった「ホスピタリティ(hospitality;おもてなし;歓待)の心」、さらには「意識のグローバル化(地球規模化)」として捉え直し、仏教が大切にする「慈悲という心の持ち方と生き方」の重要性を再確認したいと思います。

 

14人のダライ・ラマ―その生涯と思想〈上〉

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  • 作者: グレン・H.ムリン,Glenn H. Mullin,Kunchok Sithar,田崎國彦,クンチョックシタル,渡邉郁子
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2006/10
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14人のダライ・ラマ―その生涯と思想〈下〉

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  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2006/11
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 ~生きとし生けるものが幸せでありますように~

『日本「再仏教化」宣言!』電子書籍版が出ました。

 

日本「再仏教化」宣言!

日本「再仏教化」宣言!

 

 最近ばたこらしててブログは放置状態でしたが、サンガさんが粛々と作業してくれたおかげさまで『日本「再仏教化」宣言!』電子書籍版が出ました。時々、書店に置かれている自著を立ち読みして、「こりゃぁいい本だなぁ」とひとごとのように自画自賛しておったのですが、元々ブログなどで展開しはじめた論が多いだけに、電書で接していただいたほうがより楽しく味わっていただけるのではないかな、などと思っています。

~生きとし生けるものが幸せでありますように~

『仏教書ナイト 日本仏教夜話パート2』やります!

 
来る2月12日(日)に阿佐ヶ谷ロフトAで仏教書をテーマにしたイベントを開催することになりました。
 
仏教書ナイト 日本仏教夜話パート2
 
日時 2012年2月12日(日)
OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥1,200 / 当日¥1,500(共に飲食別)
 
会場 阿佐ヶ谷ロフトA
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/
 
“ブーム”と呼ばれて久しい仏教書をめぐって編集者や作家、僧侶が語り合います。売れてる仏教書の特徴、仏教書ベストセラーの変遷、これから求められる&本当に読みたい仏教書、個人史を形作った座右の本、もし理想の本棚を作るとしたら……。そもそも「本を通じて仏教を知る」とはどういうことか? 世間の仏教書とリアルな「仏教」との間には溝がないのか? 現代の読者に求められる仏教とは、心のよりどころ? ライフハック? 大人の教養? それともただのネタ? 編集・制作をめぐる裏話や業界事情を交えながら、仏教書の魅力を引き出してみたいと思います。
 
出演予定(順不同)

  • 大角修 著述家・編集者 地人館代表(『図説 法華経大全』『日本ひらがな仏教史』『イーハトーブ悪人列伝』など)
  • 金寿煥 新潮社編集者(『考える人』仏教特集、みうらじゅん『マイ仏教』など)
  • 佐藤哲朗 日本テーラワーダ仏教協会事務局長(『大アジア思想活劇』、スマナサーラ長老の諸著作など)
  • 星飛雄馬 著述家・翻訳家(『初期仏教キーワード』、ティック・ナット・ハン、アーチャン・チャーの訳書など)
  • 松下弓月 真言宗僧侶・仏教ウェブマガジン彼岸寺編集長(『お坊さんはなぜ夜お寺を抜け出すのか?』など)
  • 棟高光生 春秋社編集者(高崎直道監修『シリーズ大乗仏教』、馬場紀寿『上座部仏教の思想形成』など)

 
※前売り券はローソンチケットにて1/14(土)より発売開始(Lコード:38536)
【お問合せ】阿佐ヶ谷ロフトA(03-5929-3445)
 
〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜

彼岸寺リニューアル

超宗派仏教徒によるインターネット寺院「虚空山 彼岸寺」がリニューアルされました。

たたみかけるような新連載攻勢で読みどころ満載になっておりますが、もっとも注目したいのは昨年『ニッポン仏教夜話2010』でもご一緒した佐藤剛裕さんのブログ『ヒマラヤ求法巡礼記 ー極楽デッド・オア・アライヴー』でしょうか?


余計なフィルターをかなぐり捨てて、いま現在のチベット仏教の抱える課題に目を向けるほどに、それが驚くほど現代日本人の仏教を巡る課題と接近してきていることが分かってきます。そこまで目を向けていくことで、ようやく日本の仏教徒とチベットの仏教徒の真の対話が可能になるように思うのです。この彼岸寺というインターネット寺院のサイトで、このようなブログを書く機会を戴いたことが、チベット文化圏や日本の社会を、仏教を通してみつめる良い機会になることを願っています。

という巻頭言が素晴らしい。


それから、新装開店した彼岸寺には「仏教人 みんなのブディストデータベース」というコーナーがありまして、そこに僕も登録してます。


リストにはスマナサーラ長老のお写真も!松下弓月さん通じて長老に登録のオファーがあり、趣旨を説明したところご快諾いただいた次第。他には藤本晃先生や山下良道師など、何かと日本テーラワーダ仏教協会に縁深い方のお顔も見えます。けっこう楽しいリストです。


詳しくはサイトの各コーナーをじっくりご覧いただくとして、新しい彼岸寺からどんな仏教の明日が消滅変化してゆくのか、楽しみです。


お坊さんはなぜ夜お寺を抜け出すのか?

お坊さんはなぜ夜お寺を抜け出すのか?

和綴じで綴じる 写経入門―すぐに始められるキットつき (いまから始める大人の趣味入門)

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ニッポン仏教夜話2010がDVDに

まずは予告編映像から……。

去る10月31日(日)にロフトプラスワンで開催されたニッポン仏教夜話2010がDVDになりました(収録時間:約210分)。LOFT BOOTLEG公式海賊版のページから購入できます。送料込みで980円とお安くなっております。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜