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現代仏教論

大アジア思想活劇――仏教が結んだ、もうひとつの近代史 Kindle版が出ました

このたび、拙著『大アジア思想活劇――仏教が結んだ、もうひとつの近代史』(サンガ,2008)の電子書籍版が刊行されました。版元の方針で、AmazonKindleのみの配信となっています。 明治から昭和を貫く一筋の道――近代仏教。 教談師・野口復堂、神智学協会・オ…

今年読んだ仏教書ベスト8

今年読んだ本を振り返っているうちに、2015年仏教書ランキングみたいな記事を書きたくなりました。自分でももっぱら仏教書を編集・制作しているのですが、新刊をもれなくチェックしているわけではなし、たまたまご縁で今年読んだ本のなかから何冊かピックア…

人間とトラの違い、そしてブッダの獅子吼

FBの仏教アカウントから「人類と虎(の違い)。虎は自分と同じ種族を獲物にしない。」という意味の写真短文が流れてきた。 人間の愚かさを表すために、食傷するほどよく言われる教訓だ。でもこれって、なぜなんだろうか? 動物も極限に飢えれば共食いするケー…

「主権者」は誰か? ~主権在民の現代では一人ひとりが小さな転輪王~(『日本「再仏教化」宣言!』より)

俺らの運動をルサンチマンの運動にしてはいけない。ルサンチマンの運動は最終的に自分を攻撃するようになって終わる。反動(リアクション)ではなく、能動(アクション)だ。どこまでも自分の生の肯定が先にあり、その上で必然的に排除されてしまうやつ(安…

【再掲】仏法に「秘密」なし。カルト除けにぴったりの名言(増支部経典より)

真理はいつでもオープンアクセス 2009年1月28日に掲載したエントリを再掲する。こういう基本原理は何度でも繰り返して周知させないといけないと思う。仏法に「秘密」はない。仏道(修行の道)にも秘密はない。「秘密の教え」を持ちだして人を誘う時点で、仏…

週刊仏教タイムス寄稿「不殺生は人類の根本戒律」(全文掲載)

週刊佛教タイムス(佛教タイムス社)2015年8月20日号に寄稿しました。オピニオン 戦後70年の曲り角 新安保法制を問う9「不殺生は人類の根本戒律」という記事です。佛教タイムス社から許可いただいたので、以下に全文掲載いたします。 「戦後70年の曲り角 新…

平和慰霊ネットワーク

ふと思ったのだけど、「英霊の慰霊顕彰」を旨とする靖国神社への信仰は全国に張り巡らされた護国神社のネットワークを通じて増幅・再生産されている。護国神社がいわゆる行動保守系のレイシスト極右勢力の集会などに利用されている例もあると聞く。 一方で、…

仏教マンガとしてのジョージ秋山『アシュラ』

ジョージ秋山『アシュラ』小学校の時に床屋で読んで衝撃受けて以来の再読。下巻に出てくるこの和尚さんのセリフ、原始脳(ケモノの脳)の克服を説く最近のスマナサーラ長老に通じるものがあるなぁ。 飢餓に苦しむ荒廃した中世社会を舞台に、人肉を食らいなが…

イベント情報:田崎國彦「原書でひも解くパーリ仏典の世界 慈悲とは何か」8/6, 8/20, 8/27新宿朝日カルチャー

田崎國彦先生の「原書でひも解くパーリ仏典の世界 慈悲とは何か」が新宿朝日カルチャー教室にて開講されます。8/6, 8/20, 8/27の三日間。オススメです! <a href="https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/47840240-9637-586f-a877-553e0b49af11" data-mce-href="https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/47840240-9637-586f-a877-553e0b49af11">原書でひも解くパーリ仏典の世界</a>www.asahicult…

『白木念仏』證空上人(西山国師)御法語

白木念佛(しらきねんぶつ) 自力の人は念佛を色(いろ)どるなり 或は大乗の悟りを以て色どり 或は深き領解(りやうげ)を以て色どり 或は戒を以て色どり 或は身心を調(ととな)ふるを以て色どらんと思ふなり 定散(ぢやうさん)の色どりある念佛をば仕課…

スマナサーラ長老の法話実況Togetterまとめ(2010年春~2011年半ばまで)

今年の総会の資料をまとめるために、あれこれと過去ログを掘っていたら、以前ずいぶん凝っていたTogetter(Twitterの発言をまとめて記事を作るツール)に浸ってしまった。 2010年ごろに @naagita アカウントでツダっていた(死語)スマナサーラ長老の法話ま…

togetter「"sati"の訳語「気づき」についてのやりとり」メモ

魚川(ニー仏)氏の『仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か』が話題になっているせいか、地味なテーマのわりに閲覧数が伸びているtogetterまとめがある。 &amp;amp;lt;a href="http://togetter.com/li/834686" data-mce-href="http://togetter.com/li/8…

『日本「再仏教化」宣言!』電子書籍版が出ました。

日本「再仏教化」宣言! 作者: 佐藤哲朗 出版社/メーカー: 株式会社サンガ 発売日: 2014/06/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 最近ばたこらしててブログは放置状態でしたが、サンガさんが粛々と作業してくれたおかげさまで『日本「再仏教化…

『ゆかいな仏教』批判レビュー

橋爪大三郎氏と大澤真幸氏の対談本『ゆかいな仏教』(サンガ新書)について、批判的なレビューをAmazonに投稿しました。以前(2013年11月5日)に、ほぼ同内容のものを投稿した際は掲載されなかったのですが、今回(2014年1月12日)にはすんなり通りました。…

幸福の科学系「ザ・リバティWeb」が『日本「再仏教化」宣言!』を名指しで批判

『仏陀再誕』を否定するものは仏教ではない??? 日本「再仏教化」宣言! 作者: 佐藤哲朗 出版社/メーカー: 株式会社サンガ 発売日: 2014/06/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ↑電子書籍版も出ました! 日本「再仏教化」宣言! 作者: 佐藤哲…

日本経済新聞の編集委員署名記事「スリランカ、内戦経てインド洋経済圏の要所に」のトンデモ記述

日経新聞に「スリランカ、内戦経てインド洋経済圏の要所に」(http://www.nikkei.com/article/DGXZZO48913460Y2A121C1000022/)という編集委員・後藤康浩氏の署名記事が掲載されました。 内戦終結から4年が経過し、スリランカは今、大きく変貌しつつある。…

『日本「再仏教化」宣言!』書評(Amazon:天野和公さん)

新刊『日本「再仏教化」宣言!』Amazon在庫がようやく復活しました。 日本「再仏教化」宣言! 作者: 佐藤哲朗 出版社/メーカー: サンガ 発売日: 2013/12/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 前回エントリーで紹介したソコツさんに続いて…

『日本「再仏教化」宣言!』書評(Amazon:ソコツさん&原始仏教ガールさん)

Amazon.co.jpで宗教学関連の素晴らしい書評をたくさん投稿されているソコツさん(その正体を巡って数年前から一部でさまざまな憶測が交わされている)が、拙著『日本「再仏教化」宣言!』のカスタマーレビューを書いてくださいました。 日本「再仏教化」宣言…

『日本「再仏教化」宣言!』発売日

『日本「再仏教化」宣言!』書誌データに載っていた発売日が今日12月27日なので、Twitterでもいくらか宣伝をさせていただきました。 日本「再仏教化」宣言! 作者: 佐藤哲朗 出版社/メーカー: サンガ 発売日: 2013/12/27 メディア: 単行本 この商品を含むブロ…

『日本「再仏教化」宣言!』まえがき&目次

新刊『日本「再仏教化」宣言!』のまえがき&目次を公開いたします。 明日(12月27日)が発売日なのですが、Amazonなどではすでに販売が始まっています。一部リアル書店でも入手できるようです。購入を検討されている方は、以下のテキストを参考にして頂けれ…

『日本「再仏教化」宣言!』詳しい書誌情報

先日もお知らせした新刊、『日本「再仏教化」宣言!』のやや詳しい書誌情報がAmazonなどに掲載されました。 こちらのブログにも転載いたします。12月27日発売なのでクリスマス商戦には間に合いませんが、お正月の読書リストに加えていただければ幸いです。 …

新刊出ます!『日本「再仏教化」宣言』

日本「再仏教化」宣言!作者: 佐藤哲朗出版社/メーカー: サンガ発売日: 2013/12/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るご無沙汰しております。 5年ぶりに『日本「再仏教化」宣言』という単著を出します。 「初期仏教」の教えに基づき現代の問…

サンガジャパンvol.12/春秋2013.1に寄稿・他

ブログの方、ご無沙汰してます。TwitterやFBに引き篭っていて、久々に「外に出た」気分です。 気がつけば年の瀬。今年はスマナサーラ長老の単行本を新刊で10タイトル(全面改稿の文庫含む)出せました。他に文庫化・新書化が8タイトル、日本テーラワーダ仏教…

【主張】お寺でハロウィンを

パンプキンランタン(S)出版社/メーカー: 友愛玩具メディア: おもちゃ&ホビー クリック: 11回この商品を含むブログを見る最近、商店街の秋の集客のために無理やり祝われてる感がありありのハロウィン。西洋かぶれだ、商業主義だと腐す気持ちもわかります…

「初期仏教から見た震災と慰霊」〜日本仏教「再仏教化」への提言〜

『サンガジャパン』Vol.11(2012Autumn) に、「初期仏教から見た震災と慰霊」――日本仏教「再仏教化」への提言 を寄稿しました。サンガジャパン Vol.11(2012Autumn)作者: アルボムッレ・スマナサーラ,田口ランディ吉福伸逸,石飛道子,葛西賢太,熊倉敬聡,渡辺郁…

『サンガジャパン』vol.9 読んだ

サンガジャパン Vol.9(2012Spring)作者: アルボムッレ・スマナサーラ,大澤真幸,藤本晃,佐藤哲朗,ケネス・タナカ,プラユキ・ナラテボー,ネルケ無方,正木晃,石飛道子,星飛雄馬,井上ウィマラ,山田太一出版社/メーカー: サンガ発売日: 2012/03/22メディア: 単行…

「不殺生の戒」と「慈悲の冥想」(森岡正博さんとの対話に因んで)

森岡正博さん(大阪府立大学人間社会学部人間科学科教授)とTwitterで 「不殺生戒」をめぐる対話―森岡正博氏と佐藤哲朗氏のtweetより という対話をした。自分のブログを読み返したら、こちらの記事のコメント欄でこの問題についてちょっと論じたことがあった…

『仏教書ナイト 日本仏教夜話パート2』やります!

来る2月12日(日)に阿佐ヶ谷ロフトAで仏教書をテーマにしたイベントを開催することになりました。 仏教書ナイト 日本仏教夜話パート2 日時 2012年2月12日(日) OPEN 18:30 / START 19:30 前売¥1,200 / 当日¥1,500(共に飲食別) 会場 阿佐ヶ谷ロフトA h…

山形での報恩講で話したこと「お釈迦様の念仏、私たちの念仏」

2011年11月13日、懇意にさせていただいている山形県の真宗寺院で「報恩講」の講演をしました。その内容(草稿に当日の概要を加筆)をシェアします。仏教旗 90×150cm出版社/メーカー: World Hobbyメディア: この商品を含むブログを見る 仏随念と念仏 本日は親…

もんじゅ「名付け親」永平寺の脱原発

シンポジウム:「原発は仏の教えに背く」 永平寺「ふげん」など命名懺悔−−来月2日 曹洞宗大本山永平寺(福井県永平寺町)は11月2日、原発の是非を問うシンポジウム「いのちを慈しむ〜原発を選ばないという生き方」を開催する。同県敦賀市の新型転換炉「…

『震災天罰論』をめぐる末木文美士氏との論争

Twitterをご覧の方はご存知かもしれませんが、311後、仏教学者の末木文美士氏(国際日本文化研究センター教授、東京大学名誉教授)との間でネット上で断続的に論争していました。 中外日報2011・4・26号「東日本大震災 とどけ、思い」に国際日本文化研究センタ…

呉智英『つぎはぎ仏教入門』を読む(2)

こちらの続きです。つぎはぎ仏教入門作者: 呉智英出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/07/23メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 84回この商品を含むブログ (33件) を見る『つぎはぎ仏教入門』(筑摩書房)著者の呉智英氏は、7/22(金)放送のCS朝日ニュース…

呉智英『つぎはぎ仏教入門』を読む(1)

つぎはぎ仏教入門作者: 呉智英出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/07/23メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 84回この商品を含むブログ (33件) を見る筑摩書房のIさんより呉智英氏の新刊『つぎはぎ仏教入門』を献本いただきました。 『封建主義者かく語…

講義資料

昨年6月5日、東洋大で話した内容をブログ記事にしようと思ったきり時宜を逸してしまったので、GoogleDocにパワポ資料PDFを公開した。 『明治の青春群像と井上円了 「いま・ここ」にある贈り物』 近代日本における在家仏教活動家の出現について、現代から遡る…

公開シンポジウム「近代仏教を問う 仏教の近代化とは何だったのか?」

昨日、聴講した近代仏教史についてのシンポジウムの概要です。非常に有意義な内容でした。メモをもとにまとめましたので、講師の方々の実際の発言とはニュアンスが異なるところ、聞き間違えもあると思います。参考程度にお読みください。 2011/3/7 14:00-17:…

秋田光彦『葬式をしない寺 大阪・應典院の挑戦』

葬式をしない寺―大阪・應典院の挑戦 (新潮新書)作者: 秋田光彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/02メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (9件) を見る 「檀家ゼロ、葬式・法事は一切しない」従来のお寺の常識を乗り越えた活動が注目を浴…

10月31日(日)ロフトプラスワン『ニッポン仏教夜話2010』チラシ

10月31日(日)友引!の夜に新宿ロフトプラスワンで開催される仏教イベント「ニッポン仏教夜話2010 〜それでも輪廻は廻っている〜」のチラシができました!松下弓月さんのご友人、京都の宇治茶さんの作品です。 大きいサイズはこちら! 「五僧合体」のコピー…

10月31日(日)ロフトプラスワン『ニッポン仏教夜話2010』お誘い

すでにTwitterでは告知済みですが、10月31日(日)の夜に虚空山彼岸寺の松下弓月さんたちと一緒に、新宿ロフトプラスワンでイベントを開催します。 ニッポン仏教夜話2010 〜それでも輪廻は廻っている〜 仏像やお寺でのカフェやライブが人気を博し、ブームと…

仏教者の戦争協力と「不殺生戒」 河野太通師のコラムをめぐって

臨済宗妙心寺派管長・河野太通師のコラム(中外日報8月3日リレーコラム時感断想67回『不殺生戒の意味「自性霊妙」強く自覚を』)を読んで考えたことをTwitterでつぶやいた内容とその反響をtogetterでまとめました。一般にあまり知られていない仏教者、と…

イオンの葬儀紹介サービスをめぐって&『戒名は、自分で決める』評

togetter:イオンの葬儀紹介サービスをめぐって 産経新聞の7月2日付記事『「宗教介入だ」仏教界困った イオンの葬儀サービスが「お布施」に目安』 http://bit.ly/9aoQSv をめぐる発言をまとめました。江川紹子さんや蝉丸P師も参戦してけっこう賑やかになっ…

さまざまな五戒について

久々の更新。いま、宮坂宥勝『真理の花たば―法句経入門』(筑摩書房 仏教選書)を読んでいる。真理の花たば―法句経入門 (仏教選書)作者: 宮坂宥勝出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1986/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る宮坂師の原始仏教…

「煩悩」って、いったい何者でしょう

2010年03月02日のつぶやきより。スマナサーラ長老、横浜朝日カルチャー講義「煩悩」って、いったい何者でしょう 講義メモです。心の中はどうなってるの?―役立つ初期仏教法話〈5〉 (サンガ新書)作者: アルボムッレスマナサーラ,Alubomulle Sumanasara出版社/…

釈迦族の滅亡

この記事は公開を終了しました。↓参加ブログの皆さんが幸せでありますように……↓ 〜生きとし生けるものに悟りの光が現れますように〜

『仏陀再誕』は弥勒(未来仏)とも無関係。楳図かずおは天才。

菩薩は必ず出家して「成仏」する ついに公開された映画『仏陀再誕』ですが、「釈迦牟尼仏陀が再誕する」という主張があまりにも無理筋であることに気づいたらしい某教団は、最近、しきりに「再誕の仏陀は未来仏、つまり弥勒仏陀の下生である」ということをほ…

「仏陀は再誕しない」が探偵ファイルに

あと、twitterに書いた『仏陀再誕』ネタも転載しておきます。昨日ようやくTVCMに遭遇してしまったよ。 「探偵ファイル」の記事に「仏陀は再誕しない」がリンクされてた(笑) 池田大作が悪の超能力者!? 幸福の科学「仏陀再誕」 http://twitter.com/naagita/s…

「うのみにするな、自由になれ」丸善インタビューより

ヴィパッサナー通信の記事でも告知しましたが、丸善オンラインストアにスマナサーラ長老のインタビューが掲載されました。今年の5月に続いて、2回目です。今回は曹洞宗・南直哉師との対談『出家の覚悟』(サンガ)にまつわる内容となっています。 インタビ…

『仏陀再誕』は成り立たない

これまでいくつかのエントリで、いわゆる『仏陀再誕』という言説について、検証してみました。結論から言えば、「仏陀は再誕しない」のです。どのように考えてもそれは「あり得ない」、上品に言うならば「成り立たない」話です。 2009-09-09 仏陀は再誕しな…

様々な菩薩の奇跡と、ほんとうにすごい“ブッダの十八番”

『希有未曾有法経』(パーリ中部123)という古いお経があります。この世で仏陀となる菩薩が出生する際に現れる、17の奇跡的な瑞祥(希有未曾有法)を列挙した経典です。 前回紹介したこの『希有未曾有法経』(パーリ中部123)について、もう少し読んでみた…

『仏陀再誕』はやっぱりあり得ない(「天上天下唯我独尊」の続きとは?)

お彼岸ですね。 日本では、お釈迦さまがインドのルンビニーでお生まれになったとき、七歩あるいて「天上天下唯我独尊」*1と宣言した、というエピソードがよく知られています。 しかし、この釈尊誕生時のことばには、実は大切な続きがあることをご存知でしょ…

菩薩の伝承とジャータカ(本生集)

前回のエントリ*1では、大乗仏教とりわけ密教において発展した「法身」思想について考えてみました。 伝統的な仏教では、誓願をした菩薩が無限に近い時間「十波羅蜜」という修行をして、人間界に最後の生を受け、そこで無上正等正覚(むじょうしょうとうしょ…