写経

如来の希奇未曾有法とは?

菩薩だったお釈迦さまは過去世でごっつい波羅蜜修行をして仏陀になったとされるのですが、その仏陀にしか出来ない希有にして未曾有の法とは何なのでしょうか?お釈迦さまご自身は以下のように仰っています。まず菩薩が最後の生を得るため母胎に入る時、母胎…

言の目的(増支部より)

比丘衆よ、傾聴せざるものは無縁なり、傾聴するものは有縁なり。彼有縁なるものは一法を知り、一法を遍知し、一法を断ち、一法を作證す。彼は一法を知り、一法を遍知し、一法を断ち、一法を作證して、正しく解脱を触證す。比丘衆よ、執着を離れて心の解脱す…

塩のひとすくい

増支部経典では、誤解されることの多い仏教の「業論」についても、示唆に富む教えが数多く掲載されています。そんな中から「塩のひとすくい」として知られる教えをご紹介(写経)したいと思います。漢字は一部略字体に変更、一部仮名に開いています。 一 比…

天の寿を辱とせよ(A3 18)

最近、どういう訳か『増支部経典(アングッタラニカーヤ)』が気になっています。大蔵出版のオンデマンド(OD)版『南伝大蔵経』をまずは増支部から揃えようかなぁ、という気になっている。法数を基準にまとめた編集方針から、アビダルマの先駆だとか比較的後…

愚者が知る(Dhp.72)

こちらも朝日カルチャーの講義でスマナサーラ長老から教えていただいたダンマパダ(法句経)の偈です。 Yaavadeva anatthaaya JattaM baalassa jaayati, ヤーワデーワ アナッターヤ ニャッタン バーラッサ ジャーヤティ 無知な人は何かを知ったとしてもそれ…

愚者の敵(Dhp.66)

土日は関西に出張します。今日の写経は昨年12月、朝日カルチャーの講義でスマナサーラ長老から教えていただいたダンマパダ(法句経)の偈です。 Caranti baalaa dummedhaa amittene va attanaa, チャランティ バーラー ドゥッメーダー アミッテーネー ワ ア…

慈しみの実践 (Metta bhaavanaa)

今日はお経ではありませんが、『慈しみの実践』で唱えるパーリ語の言葉を紹介します。 ahaM avero homi,abyaapajjo homi, アハン アヴェーロー ホーミ アビャーパッジョー ホーミ 私は、怒りのない、憎しみのない人間であらんことを。 sukhii attaanaM parih…

無常のうた(aniccaa gaathaa)

aniccaa vata saGkhaaraa アニッチャー ワタ サンカーラー もろもろのつくられた事物は、実に無常である。 (諸行無常) uppaadavaya dhammino ウッパーダワヤ ダンミノー 生じ滅びる性質のものである。 (是生滅法) uppajjitvaa nirujjhanti ウッパッジト…

この悪心、人に生じて(S3 22)

lobo doso ca moho ca, purisam paapa-cetasaM; ローボー ドーソー チャ モーホー チャ プリサン パーパ チェータサン 貪と瞋と癡と この悪心、人に生じて hiMsamti attasambhuutaa, tacasaaram va samphalan. ヒンサンティ アッタサンブーター タチャサ−ラ…

すべての衆生は死すべし。(S3 22)

sabbe sattaa marissanti, maraNantaM hi jiivitaM; サッベー サッター マリッサンティ マラナンタン ヒ ジーヴィタン すべての衆生は死すべし。生ある者は終に死する者なればなり。 yathaa kammaM gamissanti, puJJa-paapa-phaluupagaa; ヤター カンマン ガ…